データをメール添付で送信し情報の共有も。「1分1秒を争うビジネスマンが商談中にノートに走り書きし、その場でノートをスマホに取り込んで上司にメール送信。素早い判断でチャンスをものにする使い方もある」(同社)という。
同社は当初、年間販売目標数を15万冊と設定した。だが頻繁に品切れになるなど人気に火が付き、9月までに累計200万冊以上を販売するヒット商品に成 長。これを追ってコクヨS&Tが同種の「CamiApp(キャミアップ)」を出し、すでに80万冊を販売。エレコムやナカバヤシも類似品を投入し各社が競 り合っている。
売り場も多様化している。文具店だけでなく家電量販店でも取り扱われ、「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」(東京)では「スマホの機能でもあるのでスマホアクセサリー売り場に並べた」(売り場担当者)。
年末を前に東急ハンズ東京店では、ペンで書いてスマホに取り込んで管理するスケジュール帳を目立つように展開中だ。「ダイヤリーの売り上げは減っておらず、スマホも紙も併用するユーザーが多いのでは」(同)とみる。
データをメール添付で送信し情報の共有も。「1分1秒を争うビジネスマンが商談中にノートに走り書きし、その場でノートをスマホに取り込んで上司にメール送信。素早い判断でチャンスをものにする使い方もある」(同社)という。
同社は当初、年間販売目標数を15万冊と設定した。だが頻繁に品切れになるなど人気に火が付き、9月までに累計200万冊以上を販売するヒット商品に成 長。これを追ってコクヨS&Tが同種の「CamiApp(キャミアップ)」を出し、すでに80万冊を販売。エレコムやナカバヤシも類似品を投入し各社が競 り合っている。
売り場も多様化している。文具店だけでなく家電量販店でも取り扱われ、「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」(東京)では「スマホの機能でもあるのでスマホアクセサリー売り場に並べた」(売り場担当者)。
年末を前に東急ハンズ東京店では、ペンで書いてスマホに取り込んで管理するスケジュール帳を目立つように展開中だ。「ダイヤリーの売り上げは減っておらず、スマホも紙も併用するユーザーが多いのでは」(同)とみる。
ただし高機能の分だけ、「同サイズのノートの倍近い値段のものもあり割高」(コクヨS&T)だ。スマホを紛失すればデータも一緒に失いかねない。それでもアナログノートの短所をデジタル機器で補う目新しさが受け、「デジアナ文具」と呼ばれる新たなジャンルを形成している。
スマホによるスケジュール管理などの著書がある野口悠紀雄・早大ファイナンス総合研究所顧問は「何でも気軽に撮れるスマホカメラの登場がこうしたノートを生んだ。画像補正されるのでメモ代わりに撮り、データを超整理法のように時系列で整理すれば活用しやすい」と話す。
文具関連の著作が多いステーショナリー・ディレクターの土橋正さんは「パソコンなどが普及しても、文字はともかく記号やイラストなどを書くのは紙とペンが 便利。こうしたノートが両者をつなぐものとして必要とされ、ベストセラーといえるほどの人気が出たのだろう」と解説する。
◇データ保管はクラウドが便利
紙のノートをスマホの専用アプリを使いデータ化した後、そのデータはスマホ内部に保存される。だが記憶容量には限界があるため、ネット上にデータを保管するクラウドサービスの利用頻度が増してくる。
ショットノートやキャミアップの専用アプリは、個人向けクラウドサービスの代表格ともいえるエバーノートとの連携機能を搭載。
ネット経由でデータをクラウドへ送り込むと、ネットを介しタブレットなど複数の端末から同じデータが見られる。また端末が故障しても、データがクラウドに保管されていれば失う恐れはなくなる。
エバーノート日本法人によると、スマホの普及に伴い登録ユーザーは増加し、すでに400万人という。